もういい年なんだけど、管理職になれずに万年ヒラ社員・・・
中年で平社員でいることは、全く恥ずかしいことではありません。
今のあなたは、平社員が恥ずかしいことなのかが少しだけ気になっていますよね。
でもそれは、「人と比べる価値観」や「周りの目が気になる臆病な気持ち」があるからです。
私も40代の中年ですが、「いい大人なのに、いまだに人と比べたり周りの目を気にしていることのほうが恥ずかしい」と思います。
堂々としていればいいんです。
あなたには”役職”なんてちっぽけなことで悩んでほしくありません。
- あなたが幸せかどうか
- あなたが気持ちよく働けているかどうか
これが何より大切なことです。
今回は、あなたが「中年でも平社員でいいんだ」と思えるように、平社員が恥ずかしくない理由と、平社員でいることのメリットを紹介します。
平社員でも全く恥ずかしくない理由
あなたが中年の平社員でも全く恥ずかしくない理由はたくさんあります。
平社員でも全く恥ずかしくない理由
- 仕事を「継続」できている
- 仕事の経験や知識が豊富にある
- 中年の平社員は世の中にたくさんいる
- 管理職になれるかはタイミングや運も関係している
仕事を「継続」できている
平社員でも恥ずかしくない理由に、あなたには今の会社で仕事を続けてきたという「継続する力がある」ということがあります。
「継続する力」は、何よりも素晴らしい力です。
最近は仕事で何か嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう人もいます。
ですが、そんな中あなたは苦しいときも今の職場で仕事を続けてきたのです。
この「継続する力」は、今の仕事に限らず今後の人生の様々な場面でとても重要な力であり、あなたの素晴らしい素質です。
平社員だとしても、ずっと仕事を続けてきた「継続する力」がある限り、全く恥ずかしいことなんてありません。
仕事の経験や知識が豊富にある
平社員でも恥ずかしくない理由に、あなたには「若手にはない経験や知識が豊富にある」ということもあります。
そのおかげで、あなたは他の社員よりも仕事のコツが分かっており、生産性の高い仕事ができています。
また、特定領域のスペシャリストとして働いてほしいという組織的な背景から、あえて平社員のまま働いている人もいます。
こうしたことから、役職だけでその人の能力を測ることは決してできず、平社員でも全く恥ずかしいことはありません。
平社員は世の中にたくさんいる
平社員でも恥ずかしくない理由として、平社員のサラリーマンが世の中にたくさんいるということもあります。
世の中の管理職の人の割合ですが、厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」を元にまとめられた「セレクションアンドバリエーション オフィシャルレポート」によると、産業全体の管理職比率は11.5%とのことです。
産業全体における管理職比率の平均値は 11.5%であり、「学術研究,専門・技術サービス業」や「情報通信業」は管理職比率が高いということが判明した。
引用元:セレクションアンドバリエーション株式会社 オフィシャルレポート 「管理職比率に紐づく管理職の実態調査 管理職比率が高い産業ほど管理職の平均年齢が若くなることが判明」 2022年6月20日
単純計算だと、会社にいる100人のうち、管理職が11.5人で、平社員が88.5人ということになります。
世の中の8割以上のサラリーマンは平社員だということです。
もちろん会社の規模によってこの人数は変わってきますが、サラリーマン全体で考えると、あなたが思っている以上に平社員の人は多いのです。
世の中には平社員の人がたくさんいるので、別にあなたが平社員でいることを恥ずかしく思う必要はありません。
管理職になれるかはタイミングや運も関係している
平社員でも恥ずかしくない理由として、管理職に昇進できるかどうかはタイミングや運も関係してくるということもあります。
世の中の管理職の平均年齢ですが、上と同じ「セレクションアンドバリエーション オフィシャルレポート」によると、産業全体における部長の平均年齢は53.0歳、課長の平均年齢は48.9歳とのことです。
産業全体における部長の平均年齢は 53.0 歳、課長の平均年齢は 48.9 歳であった。
引用元:セレクションアンドバリエーション株式会社 オフィシャルレポート 「管理職比率に紐づく管理職の実態調査 管理職比率が高い産業ほど管理職の平均年齢が若くなることが判明」 2022年6月20日
管理職の平均年齢って結構高いんですね。
若くて優秀な人を管理職にする企業も増えてきましたが、世の中的にはまだまだ年功序列の体質が強く、管理職への昇進タイミングが遅い企業がまだまだあります。
管理職への昇進にはこうしたタイミングに加えて、組織の情勢や運も関係してきます。
こうした背景から、中年なら管理職というのが当たり前ではないのです。
平社員でいることの「最高すぎるメリット」
さらに、中年になっても平社員でいることにはたくさんのメリットがあります。
中年でも平社員でいることのメリット
- 仕事の割に給料が良い
- 仕事とプライベートのバランスが取りやすい
- 職場で自分の意見を言いやすい
- 定年までポジションが下がらない
仕事の割に給料が良い
平社員でいることのメリットとして、仕事の割に給料が良いということがあります。
平社員はコスパ良く働ける場合が多いです。
あなたも日本の平均年収である458万円(※1)より年収が高くありませんか?
※1:参考 - 国税庁 「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」
最近では実力主義の企業も多くなってきましたが、とはいえ日本では給料体系がまだ年功序列のままの企業も多いです。
そんな中、中年で平社員のあなたは、仕事の責任や難易度の割にはそこそこ給料を貰えているはずです。
この「コスパの良さ」は、中年の平社員にとって大きなメリットです。
仕事とプライベートのバランスが取りやすい
平社員でいることのメリットとして、仕事とプライベートのバランスが取りやすいということもあります。
管理職になると「仕事優先」が当たり前になってしまいます。
管理職になると平社員よりも仕事が忙しくなります。
しかも中間管理職の場合は、現場の仕事をしながら組織のマネジメントの仕事もしないといけません。
そのため、残業時間まで働くのが当たり前になってしまいます。
さらに、管理職になると休日終夜関係なく会社や顧客から緊急の電話もかかってきます。
こうしたことから、管理職になってしまうとプライベートの時間を確保するのが難しくなってしまいます。
少なくとも私は、労働時間のストレスを抱えていない管理職を見たことがありません。
プライベート時間を確保しやすいのは、平社員でいるメリットです。
ポイント
平社員でいるほうがプライベート時間を確保しやすい
- 管理職になると、残業時間まで働くのが当たり前になる
- 管理職になると、休日終夜問わず会社や顧客から緊急の電話がかかってくる
- 中間管理職の場合は、現場の仕事をしながら組織のマネジメントの仕事もしないといけない
職場で自分の意見を言いやすい
平社員でいることのメリットとして、職場で自分の意見を言いやすいというのもあります。
例えばあなたが課長になったとしたら、部長から言われた指示や命令に対して意見することは難しく、基本的には逆うことができません。
管理職になると、さらに上からの指示や命令に意見することが難しくなります。
ですが、中年の平社員のあなたなら、あなたの上司の指示や命令に対して自分の意見を素直に伝えることができるはずです。
なぜなら、中年の平社員の上司は同年代や年下であることや、長年同じ職場で働いてきた仲のいい同僚であることが多いからです。
職場で自分の意見を言いやすいというのは、長年その会社で働いてきた中年の平社員のメリットです。
定年までポジションが下がらない
平社員でいることのメリットとして、定年までポジションが下がらないというのもあります。
企業ごとに細かなルールは異なりますが、管理職には「役職定年」があります。
例えば、「部長職の役職定年が55歳」という企業では、55歳までにさらに昇格しないと部長のポストから外されます。
一度部長まで上がった人が役職定年でポストから外された場合、仕事へのモチベーションが下がってしまう可能性があります。
また、部長職の給料を前提にした生活レベルが下がってしまうことで、家族からの反発もあるでしょう。
その点、ずっと平社員のままであれば仕事へのモチベーションもある程度は一定ですし、給料が大きく下がって生活レベルを変えざるを得ない状況にはなりません。
定年までポジションが下がらないことも、平社員でいることのメリットです。
まとめ
今回は、中年の平社員が恥ずかしくない理由と、平社員でいることのメリットについて紹介しました。
繰り返しになりますが、中年で平社員でいることは全く恥ずかしいことではありません。
世の中には中年で平社員の人がたくさんいます。
役職のことなんか気にせずに、これからは堂々と過ごすようにしましょう!