- 「そんな細かいことまでいちいち指摘してくるの!?」
- 「そこはどうでもよくない!?」
仕事で細かいことばかり指摘してくる上司や先輩っていますよね。
致命的な間違いの指摘ならいいのですが、どうでもいいような細かいことをいちいち指摘されると誰でもイラっとするものです。
私も昔の職場に指摘魔がいました・・・
今回は、そんな仕事で細かいことを指摘する人の心理について、指摘の仕方の特徴やそうした人への対応方法を紹介します。
細かいことを指摘する人の心理
仕事で細かいことをいちいち指摘する人は、基本的に自分の欲を満たすために色々言ってきます。
ただし、少数ではありますが、ちゃんとあなたを成長させたいと思って細かい指摘を言ってくれる人もいます。
こうした細かいことを指摘する人の心理には、次のようなものがあります。
細かいことを指摘してくる人の心理
- 自分の立場を保ちたい
- 「デキる人アピール」がしたい
- 完璧じゃないと気が済まない
- 自分と同じ考えしか認めたくない
- あなたを成長させたい
自分の立場を保ちたい
細かいことを指摘する人には、「自分の立場を保ちたい」という心理があります。
「マウントを取りたい」というパターンです。
そのため、自分の指摘内容が正しいことを証明することに必死で、指摘の仕方も理詰めするような言い方が多いです。
この場合、指摘を受けているあなたの気持ちなどは一切考えていません。
「デキる人アピール」がしたい
細かいことを指摘する人には、「デキる人アピール」がしたくて色々言いたいという心理もあります。
「指摘している自分に酔っている」というパターンです。
もともとは小さな間違いのはずです。
なのに、この心理の場合は、細かい指摘についていろんな理屈を並べて長ったらしく説明してきます。
本人は「理屈や理論で説明できている自分、デキる人でしょ」と思っています。
正直、めんどくさいです。
完璧じゃないと気が済まない
細かいことを指摘する人には、「完璧じゃないと気がすまない」という心理もあります。
「もともとの性格が完璧主義」というパターンです。
本人は細かいこととは思っておらずに指摘しています。
この場合、「重箱の隅突きすぎじゃね?」、「誰がそんなところまで見るの?」といったようなことをいちいち指摘してきます。
はっきり言って、どうでもいい指摘であることがほとんどです。
自分と同じ考えしか認めたくない
これは心理というか性格の話ですが、細かいことを指摘する人には、「自分と同じ考えしか認めたくない」という性格の人もいます。
他人の考えや意見を認めない「器の小さい性格」というパターンです。
この場合、間違いとは言い切れない箇所について、自分が思っていたことと違うという理由だけで指摘してきます。
その指摘箇所についてはあなたの内容の方が適していることがあるため、非常に理不尽に感じます。
あなたを成長させたい
細かいことを指摘する人には、「あなたを成長させたい」という心理もあります。
「あなたのことをレベルアップさせたい」という、唯一の良いパターンです。
この場合、上司や先輩はあなたのことをよく考えてくれています。
ですが、上司や先輩といえど、指摘の仕方が下手な人が多いです。
情熱を持って色々と言ってくれているのですが、あなたからすると「言ってることはわかるけど、もう少し言い方があるでしょ?」と思ってしまいます。
細かいことを指摘する人に共通する「ダメな指摘の仕方」
繰り返しになりますが、仕事で細かいことを指摘する人は、ほぼ「自分のため」という心理で細かいことを言ってきます。
では、そうした人はどんな指摘の仕方をしているのでしょうか?
仕事で細かいことを指摘する人は、次のような「ダメな指摘の仕方」をしていることがほとんどです。
ダメな指摘の仕方
- 見下した言い方をする
- 否定的な言い方をする
- 指摘の説明がダラダラ長い
- 指摘と感想がごちゃ混ぜになっている
- 「認める」がない
- 人を否定する
見下した言い方をする
細かいことを指摘する人は、あなたを見下した言い方で指摘をしてきます。
上司や先輩としての立場を保ちたいので、無意識にあなたを下に見ているのです。
見下した言い方をする人は、例えばこんな言い方をしてきます。
「なんでこんな間違いも気づけないの!?」
嫌味っぽくて、ずいぶん下に見た言い方ですよね。
伝え方が上手な人は、あなたの間違いに対してそんな言い方は絶対にしません。
例えばこんな風に伝えるでしょう。
「最近忙しいそうだから、こんな細かいところ気づかないのはしょうがないよ」
「細かい単純なミスを指摘する」という点では同じですが、指摘されたあなたの気持ちが変わってきますよね。
否定的な言い方をする
細かいことを指摘する人は、あなたを否定するような言い方で指摘をしてきます。
例えばこんな言い方です。
「普通こんな風に書かなくない?」
これも嫌味たっぷりな言い方です。
伝え方が上手な人は、あなたの気持ちを考えた言い方て指摘してくれます。
「俺は好きな書き方だけど、ここはオーソドックスにこう書いておいたほうが伝わるよ」
「理解されにくい書き方を指摘する」という点では同じです。
ですが、あなたを認めるか否定するかで、指摘されたあなたの気持ちが変わってきますよね。
指摘の説明がダラダラ長い
細かいことを指摘する人は、指摘の説明がダラダラ長いです。
説明を聞いていても「何が言いたいの?」ってなっちゃいます。
細かいところをダラダラと説明されても要点がよく分からないですし、あなたとしては時間の無駄だと感じることでしょう。
指摘はサラッと端的に言ってほしいものです。
指摘と感想がごちゃ混ぜになっている
細かいことを指摘する人は、指摘と感想がごちゃ混ぜになっていることがあります。
結構やってしまう人が多いです。
指摘と感想がごちゃ混ぜになっていると何が悪いのでしょうか。
それは、指摘が正しいのかがハッキリせず、直すべき指摘内容がぼやけてしまい、何をどう直せばいいのかが分かりにくくなるからです。
指摘と感想がごちゃまぜだと何が悪い?
- その指摘が本当に正しい指摘なのかが分からない
- 指摘内容がぼやけてしまい、何をどう直せばいいのかが分かりにくい
例えば、作成したポスターを上司に確認してもらう場面で、次のような指摘をあなたが受けたらどう感じるでしょうか。
「サブタイトルの文字が小さい気がするからもう少し大きくして」
一見正しい指摘のように思いますが、文字が小さく感じるかどうかには個人差があります。
さらに、もしあなたが「メインタイトルを際立たせるためにわざとサブタイトルを小さくしたのに、、、」という場合はどうでしょうか?
本当にサブタイトルの文字を小さく直していいのか微妙ですよね。
いくら上司や先輩だとしても、内容に関する感想が混ざっている指摘はよくありません。
「認める」がない
細かいことを指摘する人は、会話の中にあなたを認める発言がありません。
「認める」も「褒める」も大切なコミュニケーションです。
人は認められたり褒められたりすることで、モチベーションを保つことができます。
内容を確認する会話の中に指摘しかない場合、指摘されたあなたは「今日も細かいことを色々指摘された・・・」とネガティブな気持ちになってしまいます。
もっとひどいと、「やっぱり自分はダメ人間だ」とまで感じてしまうかもしれません。
内容を指摘する場合は、
「ここは合ってる。・・ここの書き方イイね。・・ここは"20"を"30"に直しておいて。」
と、合っていることも伝えつつ指摘するべきです。
そうすることで、あなたの承認欲求も満たされて、「よし、今日は細かい数字の指摘だけだった」というポジティブな気持ちになれるのです。
人を否定する
細かいことを指摘する人は、内容の指摘ではなく「人を否定する」ことがあります。
これが一番ダメな指摘の仕方です。
例えば、こんな言い方です。
「この前も同じような間違いをしてたけど、この仕事向いてないんじゃない?」
本来、指摘すべきは間違いそのもののはずです。
なのに、その間違いをした「人」を責めるような指摘の仕方です。
これは一番やってはいけない指摘の仕方であり、こんな言い方をする人は上司もしくは先輩として失格です。
仕事で指摘をする場合、決して人を否定してはいけません。
細かいことを指摘する人への対応方法
細かいことをいちいち指摘され続けていると、あなたにどんどんストレスが溜まってしまいます。
そんな細かいことを指摘する人とは、真面目に向き合わないようにしましょう。
具体的には、次のような対応を取りましょう。
細かいことを指摘する人への対応方法
- 「了解です。」とサラッと聞き流す
- 指摘する人の上の人に相談する
「了解です。」とサラッと聞く
細かいことを指摘する人の話は、「了解です。」と言ってサラッと聞く程度にしましょう。
これが基本です。
細かな指摘については、会話が終わった後に”無心”で修正します。
細かいことを指摘する人の話は、耳だけで聞くことにして、あなたの頭までは届かないようにしましょう。
指摘する人の上の人に相談する
細かいことを指摘する人があまりにも悪質な指摘の仕方をしてくる場合には、さらに上の立場の人に相談しましょう。
間違ってもあなたが細かいことを指摘する人と直接やりあってはいけません。
指摘の仕方が悪質であり、あなたがストレスに感じていることを、さらに上の立場の人に冷静に伝えましょう。
まとめ
今回は、仕事で細かいことを指摘する人の心理について、指摘の仕方の特徴やそうした人への対応方法もあわせて紹介しました。
細かいことをいちいち指摘する人には残念な人が多いです。
人としてはあなたの方が優秀なので、そんな人とは真面目に向き合わずに過ごしていきましょうね。