仕事ができない人にどうやったら優しくできるの!?
仕事ができない人に優しくできないことってよくありますよね。
- 仕事ができない人と話すのが面倒に感じる
- 仕事ができない人につい態度が悪くなってしまう
今のあなたは、仕事ができない人「全員」に優しくしようとしていませんか?
あなたは、仕事はできないけど「人としてはイイ人」にだけ優しくできればOKです。
仕事ができない人「全員」に優しくするなんて絶対無理です。
シンプルな考え方 [重要]
仕事はできないけど「人としてはイイ人」にだけ優しくできればOK!
そもそも、仕事ができない人には2種類の人がいます。
それは、
・仕事はできないけど「人としてはイイ人」
と、
・仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」
です。
ここでいう「人としてはイイ人」とは、自分なりに努力していたり一所懸命頑張っている人のことです。
この「人としてはイイ人」には、後で紹介している対応方法で優しく接してあげてください。
逆に、仕事ができないのに努力していなかったり、すぐ人のせいにするような「人としてもイマイチな人」にまで優しくする必要はありません。
「人としてもイマイチな人」に優しくするなんて無理な話ですし、何よりあなたの大事な時間がもったいないです。
私も2種類の相手に応じていつも対応を変えています。
このシンプルな考えを意識するだけで、あなたも優しくすべき人にだけちゃんと優しく接することができるようになります。
ということで今回は、仕事ができない人に優しくできない時に意識すべき考え方と対応方法について紹介します。
仕事ができない人には2種類の人がいる
冒頭にも書いた通り、そもそも仕事ができない人には2種類の人がいます。
仕事ができない人には2種類の人がいる
- 仕事中の態度や仕事に取り組む姿勢が良く、仕事はできないけど「人としてはイイ人」
- 仕事中の態度や仕事に取り組む姿勢が悪く、仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」
パターン1:仕事はできないけど「人としてはイイ人」
仕事はできないけど「人としてはイイ人」というのは、具体的には次のような人のことです。
「人としてはイイ人」の例
- 仕事ができないけど自分なりに頑張って努力している人
- 自分なりにちゃんと考えて物事を進めている人
この場合、相手は自分なりに仕事を頑張っていて、経験が増えたり仕事のコツが分かったりすれば仕事ができるようになる可能性があります。
パターン2:仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」
仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」というのは、具体的には次のような人のことです。
「人としてもイマイチな人」の例
- 仕事ができないことを周りのせいにする人
- 自分で物事を考えず他人任せな人
- 遅刻・欠勤が多く、そもそも社会人としてイマイチな人
この場合、相手は人としてすでに問題があり、仕事以前の問題になってきます。
こうした相手が仕事ができるようになる可能性は低いでしょう。
相手によって対応を変えよう
こうした2種類の人ごとに対応を変えるべきだと私は考えています。
相手が2種類のどちらかで対応は変えるべき
- 仕事中の態度や仕事に取り組む姿勢が良く、仕事はできないけど「人としてはイイ人」
育ててあげる - 仕事中の態度や仕事に取り組む姿勢が悪く、仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」
放っておく(優しくする必要なし)
仕事はできないけど「人としてはイイ人」→ 育ててあげる
仕事はできないけど「人としてはイイ人」の場合、仕事の経験が浅かったり仕事が苦手なだけだったりする可能性があります。
優秀なあなたが育ててあげることで、今後あなたをサポートできるくらい仕事ができるようになるかもしれません。
優秀なあなたが相手を育ててあげる意識で接することで、相手もあなたも成長することができます。
仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」→ 放っておく
仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」の場合は、仕事ができるようになる可能性は低いです。
なので、優秀なあなたの時間を使って仕事以前のことを教えるというのは、あなたの時間が勿体無いです。
そうした相手には最低限の対応だけをすることにして、放っておくことをおすすめします。
仕事はできないけど「人としてはイイ人」への対応方法
ここでは、仕事ができない人が「人としては良い人」の場合の細かな対応方法について紹介します。
人としては全く問題がなく、「仕事ができないだけ」という場合です。
ちゃんと相手が努力できる人だと分かっていれば、多少仕事ができなくても、あなたなら優しく接することができるはずです。
この場合は、次の対応方法をおすすめします。
仕事はできないけど「人としてはイイ人」の場合の対応方法
- 育ててあげる意識で接する
- 「ロサダの法則」を意識して接する
- 相手の基準で考えてあげる
- 簡単な計画を立てさせる
- 短時間のミーティングを実施する
- 仕事以外の時間は普通に接する
育ててあげる意識で接する
まずは大前提の対応です。
相手が仕事はできないけれど、仕事中の態度や仕事に取り組む姿勢は良いという場合は、ぜひ「育ててあげる意識」で接してみてください。
「育ててあげる意識」で接することで、相手の成長だけでなく、あなたの指導力も上がります。
もちろん、成長するかどうかは本人次第です。
ですが、本人が頑張って仕事に取り組んでいるなら、仕事のやり方やノウハウをぜひ教えてあげてください。
育ててあげる意識
- 本人が頑張っているなら、優秀なあなたが仕事のやり方やノウハウを教えてあげる
- 成長するかどうかは本人次第
「ロサダの法則」を意識して接する
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、ぜひ「ロサダの法則」を意識して接してみてください。
初めて聞く言葉かもしれませんが、「ロサダの法則」というのは、相手の成長には「褒める」と「叱る」の割合が3:1が適切だという法則です。
ロサダの法則(ロサダライン)
「褒める」と「叱る」の割合は3:1が適切だという法則。
詳しくは、”ロサダの法則”、”ロサダライン”、”ロサダ比”、などでググってみてください。
本来は「ポジティブな感情とネガティブな感情の黄金比」のことですが、人の教育や組織マネジメントでも有効だと私は思っています。
要は「褒める」と「叱る(教える)」のメリハリが大事だということです。
相手の基準で考えてあげる
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、「あなたの基準」ではなく、ぜひ「相手の基準」で考えてあげてください。
仕事ができない相手と接していると、どうしても相手のできない部分にばかり目がいきがちです。
ですが、冷静に俯瞰してみると、相手の良いところや、前回より成長したところに気づくことができるはずです。
仕事ができるあなたにとってはできて当たり前のことだとしても、相手が頑張ってできるようになったことはぜひ褒めてあげてください。
そうすることで、あなたが一番伝えたいこと(=叱ってでも教えたいこと)が相手に刺さりやすくなります。
相手の基準で考える
- 「あなたの当たり前」と「相手の当たり前」は異なる
- 仕事ができない相手に対しては、できない部分に目がいきがちになってしまう
- 相手の良いところや成長したところに気づいてあげるようにする
簡単な計画を立てさせる
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、簡単なものでよいのでぜひ相手に仕事の計画を立てさせてみてください。
計画というと少し固いですが、「簡単な仕事の目標」のようなものでOKです。
相手に「簡単な計画」を立てさせる
- 短期的な目標(週単位)と長期的な目標(年単位)を考えさせる
- いつまでに何の作業をできるようにするかを考えさせる
- できない仕事が複数ある場合は、必ず優先順位をつける
- 相手が考えた計画を必ずあなたが確認する
なぜ計画を立てるのかというと、相手が何の仕事ができるようになって、何の仕事ができないのかを判断しやすくするためです。
計画に書いたものができるようになったら認めてあげて(褒めてあげて)、できないものはしっかり教えてあげてください。
簡単な計画があると、教えるべきことが明確になります。
今は相手に優しくできていないので、あなたは相手のできないことばかりに目が行きがちだと思います。
ですが、たくさんのことが一度にできるようになることはありません。
計画に沿って、できることを一つずつ増やしていくような育て方をしてあげてください。
短時間のミーティングを実施する
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、ぜひ定期的に短時間のミーティングを実施してみてください。
短時間のミーティングを実施するのは、相手ができないことにあなたが早く気づいてあげて、相手の状況を前進させてあげるためです。
また、短時間のミーティングは次のポイントに沿って実施することをおすすめします。
短時間ミーティングのポイント
- 1回につき5〜10分程度で実施する
- 1回につき会話する内容は1トピックに限定する
- 実施ペースは両者で話し合って決める
ミーティングを短時間で実施する理由は、あなたの時間をあまり奪いたくないからです。
また、1回のミーティングで1トピックに限定しているのは、1度のミーティングで話題がたくさんあると、相手が理解しきれないからです。
ぜひ、短時間のミーティングを実施して、相手のフォローをしてあげてください。
仕事以外の時間は普通に接する
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、仕事以外の時間はせめて普通に接してあげてください。
あなたが仕事中に仕事について厳しく教えるのは構いません。
ですが、もしあなたが仕事以外の時間まで冷たい対応を取るようであれば、逆にあなたに対して「それは人としてどうなんだろう?」と思ってしまいます。
仕事以外の時間に無理に優しくする必要はありませんが、せめてそっけない態度で接することだけはしないようにしてください。
仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」への対応方法
ここでは、仕事ができない人が「人としてもイマイチな人」の場合の細かな対応方法について紹介します。
仕事以前に、人として問題がある場合です。
相手がそのような人の場合は、次の対応方法をおすすめします。
仕事ができない上に「人としてもイマイチな人」の場合の対応方法
- 今のままの接し方でOK(優しくしなくていい)
- 最低限の対応だけする
今のままの接し方でOK(優しくしなくていい)
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、今のままの接し方で構いません。
仕事での態度も悪く、仕事に対する姿勢もイマイチな、仕事以前に人として問題がある相手に優しくできないのは当然のことです。
そんな相手にあなたがわざわざ何かをしてあげる必要はありません。
最低限の対応だけする
仕事ができない相手と一緒に仕事をするときは、仕事上の最低限の対応だけしておきましょう。
なるべくあなたの時間を奪われないようにすることだけ気をつけてください。
仕事ができない人に優しくできない理由
改めて、仕事ができない人に優しくできない理由をおさらいしてみます。
仕事ができない人に優しくできない理由
- 同じことを何回言ってもできない
- 仕事が雑
- あなたの作業負担が大きくなる
- 話のレベルが低い
- 給料や待遇が相手とほとんど変わらない
同じことを何回言ってもできない
優しくできない理由として、相手に同じことを何回言ってもできないということがあります。
例
- 相手が何回も同じ間違いをする
- 相手から前と同じ質問をされる
何回も同じようなことをされるので、あなたとしてはイライラするのが当然です。
仕事が雑
優しくできない理由として、相手の仕事が雑だということもあります。
例
- 仕事が雑で完成物の質が悪い
- 仕事が雑でヌケやモレが多い
相手の仕事が雑だと、仕事の完成物の質が悪く、あなたや他の同僚に迷惑がかかることがあります。
あなたの作業負担が大きくなる
優しくできない理由として、あなたの作業負担が大きくなるということもあります。
例
- 相手の作業結果がイマイチであなたがやり直す
- 相手の残作業をあなたがやることになる
- そもそも相手に作業を与えることができない
あなたの作業負担が大きくなってしまうので、あなたが被害者のように感じてしまうことがあります。
相手の話のレベルが低い
優しくできない理由として、相手の話のレベルが低いということもあります。
例
- 相手が会話の要点を理解していない
- 「いまさら?」というような話を相手からされる
相手の会話のレベルが低いと、本来したい会話ができず、面倒に感じることがあります。
給料や待遇が相手とほとんど変わらない
これはたまにある理由ですが、仕事ができない人と給料や待遇がほとんど変わらない場合、相手に優しくできないことがあります。
例
- 相手と同じ職能ランクで働いている
- 相手と同じ給料テーブルで働いている
仕事ができない人と給料や待遇がほとんど変わらないと、「何であの人と同じ給料なんだよっ!」と理不尽に感じることがあります。
まとめ
今回は、仕事ができない人に優しくできない場合の対応方法について紹介しました。
仕事ができない人に優しくできないのは普通のことです。
ですが、仕事ができない人には「人としては良い人」と「人としてもイマイチな人」の2種類の人がいます。
あなたの職場にいる仕事ができない人がどちらの人なのかで対応を変える必要があるので、今一度あなたの対応について振り返ってみてください。