本人は出世したくないって言ってたのに、なぜか出世してる人って何が違うんだろう・・・
出世したくないのに出世する人というのは、「出世したくない理由」と「出世する能力」の両方を持っている人のことです。
出世する能力のある人が昇進を打診された時に断らない限り、出世することになります。
出世するような優秀な人の行動習慣や振る舞いについては、こちらも参考にしてみてください。
最近は、ある程度キャリアを積んだ30代が会社を辞めることが多く、組織の中間層や管理職候補の人材が薄くなってきています。
そのため、出世を望まない人にまで昇進の打診をする企業も多くなってきたと感じます。
私が在籍した会社も中間層が薄く、こうした状況でした・・・
ということで、この記事では出世したくないのに出世する人の特徴を紹介したいと思います。
また、出世したくない場合の話はこちらの記事も参考になると思います。
出世する人の特徴
私が仕事をして感じたのは、出世する人には次のような特徴があるということです。
出世する人の特徴
- 専門的スキルが高い
- 必ず結果を出してくれる
- コミュニケーション能力が高い
- 主体的に行動している
- 上司から気に入られている
一つずつ見ていきましょう。
専門的スキルが高い
出世する人は、専門的スキルが高いです。
専門的スキルが高いというのは、その業種に必要な知識が豊富だったり、技術力があったりすることです。
専門的スキルが高い(例)
- 法律知識が豊富である
- 多言語で流暢に会話できる
- プログラミングスキルが高い
- デザインや設計の能力が高い
専門的なスキルが高い人は周りからいつも頼られており、出世しやすいです。
必ず結果を出してくれる
出世する人は、どんな仕事でもいつも結果を出します。
例えば、いつも営業成績が優秀である、必ず期限を守る、トラブルにも対応できる、というようなことが挙げられます。
必ず結果を出してくれる(例)
- いつも営業成績が優秀である
- 必ず期限を守る
- トラブルにも対応できる
必ず結果を出してくれる人は信頼感があり、出世しやすいです。
コミュニケーション能力が高い
出世する人は、コミュニケーション能力が高いです。
例えば、上司や社外の人とスムーズに会話できる、周りを巻き込むのが上手、後輩の面倒見が良い、ということが挙げられます。
コミュニケーション能力が高い(例)
- 上司や社外の人とスムーズに会話できる
- 周りを巻き込むのが上手
- 後輩の面倒見が良い
コミュニケーション能力が高い人は上司の目にも止まりやすく、出世しやすくなります。
主体的に行動している
出世する人はいつも主体的に行動しています。
「主体的」というのは、自分でやることを決めて自らの意志や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動することです。
例えば、頼まれてはいないけど上司が心配しないように上司にメールで報告する、というのは主体的な行動です。
主体的な行動(例)
- 頼まれてはいないけど、上司が心配しないように上司にメールで報告する
- 頼まれてはいないけど、フロアが汚いと感じたので掃除する
自分の意思と責任感で行動する主体性は、出世に必要な特徴です。
上司から気に入られている
これまでに挙げた特徴を持っていると、必ずと言っていいほど上司に気に入られます。
上司からよく声をかけられている人っていますよね。
当たり前のことですが、上司に気に入られている人は出世の打診を受けやすくなります。
こうした出世する人の特徴以外にも、優秀な人の行動習慣や振る舞いについてはこちらも参考にしてみてください。
そもそも、みんなは本当に出世したいの!?
実は、半数以上が「出世を望んでいない」
厚生労働省の年次報告書によると、出世したくない人は61.1%もいるそうです。
多くの人は「出世したくない」と思っているんですね。
みんなが出世したくない理由
出世したくない理由は人によって様々です。
厚生労働省の年次報告書によると、次の理由で出世したくないと考える人が特に多いようです。
出世したくない理由
- 責任が重くなる
- 業務量が増え、労働時間が増える
- 現在の業務内容で働き続けたい
- 部下を管理・指導できる自信がない
※参照:厚生労働省, 第2-(3)-27図 役職に就いていない職員等における管理職への昇進希望等について, 管理職への昇進を望まない理由
責任が重くなる
出世したくない理由として一番多いのは、責任が重くなるのが嫌だという理由です。
出世して役職が上がるにつれて、仕事の責任は当然大きくなっていきます。
管理職になると、休日終夜問わずに電話やメールの連絡が来たりしますもんね。
出世して役職が上がると、組織や部下の失敗に対する責任を負うことになります。
こうした大きな責任を負ってまで仕事をしたくないと考えるのも理解できます。
業務量が増え、労働時間が増える
出世したくない理由として、業務量が増えて労働時間が増えるのが嫌だという理由も多いです。
出世すると、自分の時間を犠牲にすることになります。
会社の上司が毎日遅くまで働いているところを見ていると、「今より忙しくなるから出世したくない」と考えるのも当然です。
そのため、増える収入に対して犠牲になる時間が多いなら、出世なんてしたくないと思うわけです。
現在の業務内容で働き続けたい
出世したくない理由として、現在の業務内容で働き続けたいという理由もあります。
例えば、
- 今の仕事が好き
- 今の仕事に慣れていて仕事がしやすい
- 今の仕事で実現したいことがまだできていない
といった場合に、出世するよりも今の仕事をし続けたいと考えるのです。
部下を管理・指導できる自信がない
出世したくない理由として、部下を管理・指導できる自信がないという理由もあります。
例えば、
- 自分の作業は得意だが、周りの面倒を見るのは苦手だ
- 教えることが得意ではない
- 人の管理や調整に自信がない
といった場合は、あまり出世したいとは思いません。
まとめ
今回は、出世したくないのに出世する人の特徴を、「出世したくない理由」と「出世する能力」の2つの観点で紹介しました。
仕事がデキる人全員が出世したいわけではありません。
仕事に対する価値観が変わってきている中で、今の会社で出世することだけが正しい道ではないはずです。
あなたが出世の打診を受ける時は、出世するべきなのかをぜひ慎重に考えてくださいね。